2026年7月1日から、業務関連経費は領収書なしの定額1,000ドルか、完全な記録に基づく実費かを選べます。その年度はどちらか一方で、両方ではありません。どちらが得かは、あなたの仕事が何を買わせたかで決まります。
定額1,000ドルが置き換えるのは何か?
控除そのものではなく、裏づけの要件です。定額の申請は、領収書もログブックも日記もないまま業務関連経費の欄に1,000ドルを書くことで、控除をまったく申請しない最大の理由を取り除きます。
対象範囲は裏づけルールと同じで、バックパッカーの1年の通常の業務経費は収まります。保護衣類とその洗濯、道具と小さな機材、電話プランの業務按分、業務での車両利用、免許や登録、いまの仕事に結びついた自己学習です。寄付や投資関係の費用など業務関連の外にあるものは含まれず、独自のルールのまま別に申請できます。
定額1,000ドルのほうが良いのはどんなときか?
その年の実際の業務経費が1,000ドルに届かなかったときで、ホスピタリティ、小売、カフェの仕事では通常こうなります。費用が黒いシャツ2枚と洗濯代と電話代の一部だけなら、使った額より多く、しかも適法に申請できます。
経費はあったのに記録がない場合も定額が有利です。ホステルの引っ越しで失くした領収書、書類の残らない少額の買い物が何十件も。証明できたはずの額を定額が上回るなら、そのすべては無関係です。
実費のほうが良いのはどんなときか?
その仕事が機材を必要としたときです。安全靴、ヘルメット、蛍光の装備、手工具を買った建設作業員、自分の機材を持ち込むファームの労働者、仕事で車を走らせるライドシェアのドライバーは、車両だけで1,000ドルを超えるのが普通で、裏づければ上限なく実額を申請できます。
たいていこれを決めるのは車両の利用です。センツ・パー・キロメートル方式の1キロ91セントなら、業務で数千キロ走るドライバーはほかを数える前に1,000ドルを超えます。申請には見合う記録が必要です。
- 付随的な買い物を超える道具と機材
- 支給ではなく自分で買った保護具
- 1キロ91セントで数える業務の走行距離
- 業務でかなり使っている電話とデータのプラン
定額を取ったうえで上乗せできるのか?
できません。その年度の業務関連経費のカテゴリー全体で一方の方法しか選べず、定額1,000ドルに裏づけのある道具の購入を上乗せすることはできません。
そのため選択は計算の後です。1,200ドルの経費を定額で申請すれば200ドルを放棄し、裏づければ全額を申請できます。2つの方法が近い額なら、記録を集めて保管する手間と差を比べて、たいてい定額が有利です。
どの会計年度に適用されるのか?
2026年7月1日から2027年6月30日までの2026-27年度で、提出は2027年7月以降です。遡及ではないため2025-26年度以前の申告には影響がなく、道具と機材の300ドルの基準を含む既存の裏づけルールのもとで作成されます。
ワーキングホリデーメーカーには1年のタイミングが決め手になります。2026年の初めに来た人は収入が2つの会計年度に分かれ、それぞれ違う控除ルールのもとにあります。同じ支出でも2026年6月30日のどちら側に落ちたかで扱いが変わります。
この控除は実際いくらの価値があるのか?
見出しの数字より小さくなります。控除は税金ではなく課税所得を減らすからです。ワーキングホリデーメーカーの税率15%では、1,000ドルの控除が減らす税額は150ドルです。裏づけの作業に見合うかは、この数字で判断します。
45,000ドルを超えると税率は30%になり、同じ控除の価値は300ドルですが、1年でその区分に届く人はごくわずかです。制度はビザの種類に中立で、417や462の保持者にもオーストラリアの居住者と同じように適用されるため、方法の選択以外にタックスリターンで変わることはありません。
定額を選んでも記録が必要なものは何か?
業務関連経費のカテゴリーの外にあるすべてです。定額が置き換えるのはそのカテゴリーの裏づけだけです。寄付、前年の税理士報酬を含む税務処理の費用、所得補償保険の保険料は申告書の別の項目にあり、それぞれの記録保存ルールが残ります。
収入の側も同じです。定額を選んでも稼ぎについて示すべきことは減りません。現金収入、ABNの入金、プラットフォームの支払いは、これまでどおり記録して申告します。定額が簡単にするのは申告書の1行で、全体ではありません。
年度の途中で残すものは変わるのか?
すぐには変わりません。定額1,000ドルと実際の合計のどちらが得かは、年度が終わるまで分かりません。定額を取るつもりだからと10月に領収書を捨てるのは、情報がそろう前に選択肢を閉じることです。
費用のかからない習慣は、支出のたびに領収書を撮り、7月に決めることです。ホスピタリティや小売の1年なら多くは定額が勝ち、写真は不要だったことになります。建設や運転の1年なら合計が1,000ドルを超える可能性が高く、その写真が実額を申請できるか上限で止まるかの差になります。
どちらの方法を選ぶかは何を足せば分かるのか?
制度の中身は誰にとっても同じで、選ぶ方法だけが人によります。判断は年度が終わってから、次の点を足し上げて行います。
- その年の実際の業務経費の合計が1,000ドルを超えるか
- 仕事で車をどれだけ走らせたか。1キロ91セントで数えるとすぐ積み上がります
- 自分で買った道具や保護具があるか。支給されたものは対象外です
- 領収書を残しているか。残っていない支出は実費では申請できません
- 収入が2026年6月30日のどちら側にあるか。年度で適用ルールが変わります
- 業務関連の外にある控除があるか。それらは別の項目で、記録が要ります
どちらの方法が正当に大きい控除になるかはワーホリのタックスリターンを作成する段階で計算します。税額への影響は還付金の試算でおおよそ確認できます。
